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サカスタ指定管理 サンフレ にぎわいづくりに貢献 広島市が内定

 広島市は8日、中央公園(中区)で建設中のサッカースタジアムの指定管理者に、J1サンフレッチェ広島を内定したと発表した。期間は2023年12月28日から33年3月末まで。サンフレは本拠地として使うだけでなく、スタジアム内に「サッカーミュージアム」を設けるなど、にぎわいづくりに貢献する。今月15日開会の市議会定例会での議決を得て、正式に決まる。

 サンフレによると、ミュージアムはスタジアム1階に開設する。クラブの歴史や、被爆からの復興とサッカーの関わり、国際交流などをテーマにした展示を予定。修学旅行など団体向けのスタジアムツアーでも活用する。サンフレは「市民に日常的に親しまれ、観光客から必ず訪れたいと思ってもらえる広島の新たなランドマークを実現したい」とコメントした。

 市は昨年10~12月に指定管理者を公募し、サンフレだけが応じた。市職員や大学教授たち6人の審議会が審査し、施設の効果的な使用など全4項目で「適」と評価した。

 利用料収入は指定管理者に入る仕組みだが、維持管理費を賄いきれないとして、市は9年3カ月分計4億9900万円をサンフレへ支払う。一方、サンフレはサッカー以外の使用による収入など12億5800万円を同期間に市へ納める。

 スタジアムは約3万人収容で23年12月完成、24年2月開業を目指す。また市は、隣接する広場エリアについて、整備を担うNTT都市開発(東京)を代表とする企業グループを指定管理者にする議案も市議会定例会に出す。(川上裕)

(2023年2月9日朝刊掲載)

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