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[広島サミット5・19~21] 妨害備え 電波監視訓練 会場近くで 中国総合通信局

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、中国総合通信局は9日、警察無線などへの電波妨害に備える監視訓練をサミット主会場となるグランドプリンスホテル広島(南区)近くの宇品御幸松地区広場などで催した。

 全国各地の通信局や総務省の計44人が参加した。サミット関連施設の無線局で電波障害が発生したとの想定で、現地に派遣された職員が原因を特定する流れを確認した。

 広場での訓練では、中国総合通信局の和久屋聡局長が「電波環境を良好に維持するための電波監視がサミットの成功を左右する。課題や改善点を確認したい」と訓示。参加者は、高さ約10メートルのアンテナで周辺電波の種類を測定したり、放射線状に広げるアンテナで電波の発信源を捜す手順をチェックしたりした。

 通信局はこの日、同局や国際メディアセンターとなる広島県立総合体育館(中区)周辺でも同様の訓練をした。(小川満久)

(2023年2月10日朝刊掲載)

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