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[広島サミット5・19~21] TAUが工芸品PR強化 熊野化粧筆や福山琴 東京から盛り上げ

 東京・銀座にある広島県のアンテナショップ「TAU(タウ)」は、5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、工芸品のPRイベントに力を入れる。今週末の11、12日に「100日前イベント」と銘打ち、福山琴の演奏会など多彩な催しを用意する。今後も「サミット効果」を集客につなげる企画に知恵を絞る。

 11日は熊野化粧筆を用いたメークパフォーマンスや、宮島御砂焼の皿の絵付け体験がある。12日は音楽グループ「和楽器バンド」のいぶくろ聖志さんによる福山琴の演奏や、廿日市市が発祥とされるけん玉の体験会を催す。両日とも地酒を1杯100円で飲める。

 店内にはサミット開幕日の5月19日までの日数を表示する電光ボードを置き、ムードを盛り上げている。今月8日で残り100日。落岩祐希斗副店長(35)は「サミットは広島をアピールする好機。特産品などのPRも強めたい」と意気込む。県観光課によると、県内の市町から、TAUで広島サミットを盛り上げるイベントを開いてほしい、との要望があったという。

 TAUでは新型コロナウイルス禍が落ち着いて来店客が戻り、売上高が上向きつつある。2022年度は4~12月に5億9891万円と前年同期に比べ約3割増えた。コロナ禍前の19年度の同期と比べると8割近くまで回復したという。サミットにちなんだ企画で、さらに弾みをつけたい考えだ。(中川雅晴)

(2023年2月10日朝刊掲載)

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