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　ロシアによる侵攻でウクライナから福山市に避難している家族たちが１１日、同市芦田町の立花いちご農園を訪れた。避難民同士の交流を深め、同市の魅力に触れてもらおうと、官民組織「ふくやま国際交流協会」が招いた。

　同市には８家族１４人が避難しており、５家族の１０人が集まった。参加者は甘くてさわやかな酸味のある「紅ほっぺ」を育てるビニールハウスの中を行き来し、イチゴ狩りを満喫。歓声を上げながら大粒の摘みたてを頰張り、母国語で近況を伝え合った。

　昨年９月から同市で暮らすフェドロフスカ・ナタリアさん（３４）は一人息子のアレクシーちゃん（３）と参加。「果汁があふれて、とてもおいしい。息子もいっぱい食べて喜んでいた」と感謝していた。

　一行はこの日、福山市立動物園（同町）も散策した。（江川裕介）

（２０２３年２月１２日朝刊掲載）