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建国記念の日 広島市で集会 祝意と批判

 「建国記念の日」の11日、記念日を祝う立場と、祝日の趣旨に批判的な立場の団体が、それぞれ広島市内で集会を開いた。

 企業の経営者たちでつくる奉祝委員会は、中区の上野学園ホールで「建国を祝う集い」を開いた。上野淳次会長は式辞でロシアのウクライナ侵攻に触れ「平和と安全な日本を、次世代に継承する使命の重大さを痛感している」と述べた。約1700人が来場。会場では和太鼓の演奏や神楽の披露もあった。

 中区の広島カトリック会館では、県内のキリスト教3団体が記念日に反対の立場から集会を開き、約70人が参加した。大阪府立高校元教諭の奥野泰孝さんが「『君が代』不起立という抵抗の意味」と題し講演。たびたび処分を受けた経験を語り「人権と信仰を守るため不当な圧力と戦い続ける」と強調した。

(2023年2月12日朝刊掲載)

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