×

ニュース

ポーランド原爆展を報告 宮島大使が広島市長訪問

 宮島昭夫駐ポーランド大使が10日、広島市役所に松井一実市長を訪ねた。隣国ウクライナにロシアが侵攻する中、市と長崎市がポーランドで開いた原爆展に関し「タイムリーな展示。皆が核兵器を自分事として受け止めた」と振り返った。

 両市の原爆資料館の収蔵品を出張展示する原爆展は昨年10~12月、ポーランドでは初めて開かれた。同国でウクライナの避難民を多く受け入れる中、宮島大使は核兵器の脅威を市民が実感する機会になったと指摘。戦争の惨禍や復興、平和への思いを巡り「広島と重ねていく交流は大事だ」と述べた。

 一方、松井市長は今年11月に被爆建物の旧日本銀行広島支店(中区)で、第2次世界大戦の惨禍を伝えるポーランドの博物館の収蔵品の展示を検討していることを明らかにした。(宮野史康)

(2023年2月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ