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@ひろしまサミットまで 97日 元宇品の原爆被害

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)主会場のグランドプリンスホテル広島(広島市南区元宇品町)は、爆心地の南5・8キロに位置します。

 市の広島原爆戦災誌によると、1945年8月6日の被爆直前、元宇品町には262戸があり、278世帯1130人が暮らしていました。原爆の爆風で、家屋の9割は窓が壊れたり屋根瓦が吹き上げられたりする被害を受けましたが、住民の多くは無傷だったといいます。

 当時2歳だった地元の田中博子さん(80)は「自宅2階の窓ガラスが割れて天井に突き刺さったまま残っていた。私が抱いていた人形がよその家まで飛ばされたと母が言っていた」と振り返ります。(久保友美恵)

(2023年2月11日朝刊掲載)

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