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連載・特集

@ひろしまサミットまで 98日 水族館 ゾウも

 100年前の1922年(大正11年)、今の広島市南区元宇品町に「宇品別世界」という企業がホテルやレストラン、演芸場を備えた一大リゾート施設を開きました。水族館もあり、昭和初期には、和服姿の市民でにぎわう様子が絵はがきになっています。

 戦後の58年(昭和33年)には私設の「宇品天然水族館」が登場。20年余り営業し、人気を呼びました。魚だけでなく、ゾウやライオンも飼育されていたといい、58年撮影の写真(市郷土資料館提供)はその一こま。元宇品町の坂谷晃さん(63)は「丸太に乗る芸をするゾウもいて、子どもが歓声を上げていた」と懐かしみます。元宇品町は大正、昭和の時代を通じて、市民の行楽地でした。(久保友美恵)

(2023年2月10日朝刊掲載)

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