×

ニュース

8・6式典 マハティール氏・マレーシア元首相参列へ

■記者 東海右佐衛門直柄

 マレーシアのマハティール元首相(83)が、8月6日に広島市である平和記念式典に出席を予定していることが3日、分かった。来日に合わせて「核兵器の廃絶へ向けて取り組んでいくことを誓いたい」と式典参加を希望したという。

 広島市市民活動推進課は、平和記念式典に外国の大統領や首相が出席したことはなく、首相経験者についても「記録はない」と説明。市は、歓迎の意味も込めて式典でどんな役割を担ってもらえるのか検討に入る。

 マハティール元首相は1981年から2003年まで、22年の長期政権を維持。日本や韓国に経済発展を学ぶ「ルックイースト(東方)政策」を進めた。2005年から非戦を訴える非政府組織(NGO)「ペルダナ・グローバル・ピース協会」の会長を務めている。

 今夏は、「日本の次世代リーダー養成塾」(塾長・御手洗冨士夫日本経団連会長)が福岡県宗像市で8月4日に主催する講演会の講師として来日。5、6の両日、広島に滞在する。

 養成塾の事務局は「オバマ米大統領の登場で国際的に核兵器廃絶への機運が高まっている情勢を受け、本人が式典への参加を希望した。原爆資料館も見学する予定」としている。

(2009年7月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ