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中国の核戦力大幅増強方針 「国際社会の懸念事項」 松野長官

 松野博一官房長官は13日の記者会見で、中国人民解放軍が2035年までに核弾頭数を現在の3倍に当たる約900発に増やす方向で検討していることについて「透明性を欠いたまま、核ミサイルを含む軍事力を広範かつ急速に強化させており、国際社会の深刻な懸念事項だ」と述べた。

 「核兵器のない世界」を掲げる岸田文雄首相は核兵器を持つ国々に保有状況を公表するよう求めており、中国の姿勢をかねて批判してきた。松野氏は「米国、ロシア、中国を巻き込んだ軍備管理、核軍縮の取り組みが重要だ」と訴え、中国に対しては「(核軍縮に関して)積極的な役割を果たすよう、引き続き働き掛けていく」と強調した。(樋口浩二)

(2023年2月14日朝刊掲載)

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