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若手外交官 核軍縮学ぶ アジア10ヵ国 ユニタール広島研修

 アジア10カ国の若手外交官たちが核兵器の非人道性や核軍縮の現状を学ぶ研修が13日、広島市中区で始まった。核兵器廃絶の交渉を担う人材を育てようと、国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所(中区)が主催し、18日まである。

 モンゴルやフィリピンなどの政府職員18人が参加。初日は平和記念公園(中区)を訪れ、原爆慰霊碑に花輪を手向けた後、原爆資料館を見学した。仮想現実(VR)のゴーグルを着けて公園内を巡り、被爆前後の広島の街並みを学ぶ体験もした。今後は被爆者の証言を聴くなどする。

 研修は2015年度に始まり8回目。新型コロナウイルス禍で20、21年度はオンライン開催だった。カザフスタン外務省のアザット・ヌルケンさん(35)は「核実験の被害を受けたカザフスタンにとって広島は重要な地だ。惨事を学び、核軍縮の専門性を高めたい」と話した。(宮野史康)

(2023年2月14日朝刊掲載)

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