×

連載・特集

@ひろしまサミットまで 93日 展覧会盛ん

 原爆ドーム(広島市中区)は、1915年に広島県物産陳列館として開館して以降、展覧会や品評会が盛んに開かれました。原爆資料館職員の菊楽忍さんがまとめた年表によると、30年間で約180回に上ります。16年に県美術展覧会が始まるなど、文化発信の拠点でした。戦意高揚を図る博覧会の会場にもなりました。

 19年には、第1次世界大戦中に中国大陸で日本軍の捕虜となり、広島市沖の似島に収容されたドイツ人が「似島独逸(ドイツ)俘虜(ふりょ)技術工芸品展覧会(藤井寛さん所蔵、広島市公文書館提供)=に参加、出品。ソーセージなどが人気を博し、菓子職人カール・ユーハイムは日本で初めてバウムクーヘンを焼いたとされています。(湯浅梨奈)

(2023年2月15日朝刊掲載)

[広島サミット]

年別アーカイブ