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　岩国市の米軍岩国基地に１５日、米海軍のドック型輸送揚陸艦グリーン・ベイが初めて寄港した。複数の輸送機オスプレイも飛来し、いずれも日米の共同訓練に参加するためとみられる。

　グリーン・ベイは米海軍佐世保基地（長崎県）所属で全長２０８メートル。上陸作戦などに用いられ、オスプレイやホーバークラフト型揚陸艇（ＬＣＡＣ）を搭載できる。午後２時半ごろ港湾施設に着岸した。岩国市によると、目的は補給などのためとしている。市に事前の情報提供はなかった。

　目撃者によると、正午ごろまでにオスプレイ２機が着き、１４日にも２機が訪れた。

　共同訓練は１６日～３月１２日、九州・沖縄で離島の防衛を目的に行う。同艦や強襲揚陸艦、オスプレイなどが参加する。オスプレイなど１２機が整備や補給のため岩国基地を使う。

　岩国市の市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は１５日、岩国基地を整備拠点に使うことに国、米軍に抗議するよう岩国市に求めた。久米慶典顧問は「反撃能力を保有する安保関連３文書が閣議決定されて防衛環境が変わる中、訓練に参加するオスプレイが基地を使うことで攻撃対象となる危険性が高まる」と話した。（有岡英俊）

（２０２３年２月１６日朝刊掲載）