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[広島サミット5・19~21] 願う10代 核廃絶へ オンライン署名

首脳と被爆者面会

原爆資料館の見学

ジュニアライターの岡島さんら来月から

 5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)で広島に集う首脳たちに被爆者との面会や原爆資料館(中区)の見学を求めようと、安田女子高3年の岡島由奈さん(18)=東区=たちが3月1日からオンライン署名活動を始める。約1カ月間で集め、外務省G7広島サミット事務局に提出。日本政府が首脳たちに強く働きかけるよう促す。

 要望は、被爆者から直接証言を聞いて核兵器廃絶のための議論に生かすことと、十分に時間を取って真剣に原爆資料館を見学することの2項目。インターネットサイト「Change.org」に1日午後、署名のページを開設する。

 岡島さんは中学2年から中国新聞ジュニアライターとして活動している。被爆者取材を続けながら「病気や差別で苦しんできた体験を聞く大切さを痛感した」。2016年に広島で開かれた外相会合では被爆者との面会機会が設けられなかったことを踏まえ、日本政府への働きかけを決めた。国際交流のオンラインイベントで知り合った日本女子大付属中3年、大林美晴さん(15)=川崎市=と意気投合し、2人で「G7広島サミットを成功させたいU20」を結成した。

 岡島さんは「核兵器に依存する国のリーダーたちに、一人の人間として被爆者と向き合ってほしい。サミットをパフォーマンスで終わらせないで」と訴えている。(湯浅梨奈)

(2023年2月17日朝刊掲載)

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