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[広島サミット5・19~21] 誓う安全 新幹線で不審者対応訓練 広島など5県警 JR西と連携確認

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を見据え、広島、山口、岡山など5県警とJR西日本は16日、山陽新幹線博多―姫路間を往復する車両で、不審者や不審物に対応する訓練をした。計約270人が参加し、不審者確保や乗客の避難誘導などの手順を確認した。

 一般客のいない回送列車を使い、広島県警は主に新岩国―広島間と岡山―広島間を走行中に実施した。不審な男が刃物を持って騒ぎ出したため、乗務員は乗客を別の車両に誘導。警察官は男を車両に閉じ込め、広島駅(広島市南区)で逃げようとしたところをホームで待ち構えていた別の警察官が取り押さえた。車内で見つかった不審物の撤去訓練もした。

 土手直則広島管理駅長は「サミットに向けて巡回を強化し、防犯カメラを増やすなど準備を進める」と強調。県警機動隊の正田勇人小隊長は「安心安全な開催に備え、JRとの連携を確認できた」と振り返った。

 他の県警も各管内を走行中に同様の訓練をした。(前田薫奈)

(2023年2月17日朝刊掲載)

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