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核放棄の訴え強化を 被爆者7団体「聞く会」へ要望協議

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島の被爆者7団体は3日、広島市中区で代表者の会合を開き、8月6日の平和記念式典後の「被爆者代表から要望を聞く会」について協議した。政府に対し、核兵器保有国への核放棄の働き掛けを強めるよう求めることなどを申し合わせた。

 聞く会は例年通り、式典後に中区のホテルで約45分間開かれる予定。主催する市は、麻生太郎首相と舛添要一厚生労働相の出席を要望している。

 この日の会合には7団体や市から10人が出席。広島県被団協の坪井直理事長は「政府は唯一の被爆国として核兵器廃絶を世界へ訴えてほしい。オバマ米大統領の広島訪問の実現も求める」と述べた。出席者からは衆院選の日程が流動的なため、首相の式典出席そのものを危ぶむ声も出た。

 7団体は、原爆症認定集団訴訟の早期解決▽在外被爆者への援護拡大▽北東アジアの非核化―なども要望する。

(2009年7月4日朝刊掲載)

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