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アイルランド議長 広島平和公園訪問

 アイルランド下院のショーン・オファイール議長が17日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。「この地で起きた惨禍を二度と繰り返さないようにするのが政治の役割と責任だ」と訴えた。

 松井一実市長の案内で慰霊碑前に花輪を手向けた後、黙とう。続いて原爆資料館に入り、滝川卓男館長から説明を受けながら見学した。建物疎開に動員されて被爆死した子どもの黒焦げの弁当箱をじっと見つめ、目頭を押さえていた。

 オファイール議長は衆院の招きで来日。記者団の取材に「残酷に意味もなく死んだ人たちの魂を感じて心を打たれた。仕返しではなく、他者を思いやる広島の心を世界に伝えたい」と話した。(宮野史康)

(2023年2月18日朝刊掲載)

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