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[広島サミット5・19~21] 宮島口駅でテロ対応訓練 JRや廿日市署など「安全守りたい」

 JR西日本中国統括本部(広島市東区)と廿日市署、廿日市市消防本部は17日、5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に備えて廿日市市の宮島口駅でテロ対応訓練をした。社員や職員計約60人が有事の対処法を確認した。

 刃物を持った男が駅に止まった列車内で暴れ、13人が重傷などを負ったとの想定。防護盾を持った駅員が犯人役の男を乗客から遠ざけ、駅に駆け付けた警察官が刺股などで制圧して逮捕した。消防署員は、治療の優先順位を判定するトリアージをして救護に当たった。

 一般客のいない3両編成を使った。走行中の列車内で暴れる男を一つの車両に閉じ込める訓練もした。市消防本部大野消防署の大原雅樹署長(56)は「サミットまであらゆる事態を想定して訓練を積み、市民の安全、安心を守りたい」と気を引き締めていた。 (八百村耕平)

(2023年2月18日朝刊掲載)

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