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NPT準備委出席へ 広島知事と市長、NY訪問

 広島県の湯崎英彦知事と広島市の松井一実市長は7日、米ニューヨークの国連本部で4月28日~5月9日に開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会に合わせ、そろって訪米すると発表した。広島県知事がNPT準備委を傍聴するのは初めて。県は現地で核兵器廃絶を訴えるパネル討議を計画している。

 第3回準備委は2015年のNPT再検討会議の議題などを話し合う。県は期間中、核兵器の非人道性に焦点を当てた廃絶策や軍縮の進行状況を話し合うパネル討議を開く方針で、「国際平和拠点ひろしま構想」を湯崎知事が説明する。

 松井市長がNPT準備委に参加するのは、12年にオーストリア・ウィーンであった第1回、13年にスイス・ジュネーブであった第2回に続いて3年連続。平和首長会議の会長として、4月30日にある公式行事「非政府組織(NGO)セッション」で演説する方向で調整している。

 両トップはこの日、県庁で会談。湯崎知事はパネル討議について「広島の取り組みを効果的に世界に発信し、プレゼンスを高める機会にしたい」と訴えた。参加を求められた松井市長は快諾し「2020年までの核兵器廃絶に向けた取り組みを紹介したい。発信力のあるイベントになるよう協力する」と述べた。(岡田浩平)

(2014年2月8日朝刊掲載)

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