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秋葉前広島市長に平和賞 イスラム団体 核廃絶への取り組み評価

 核兵器廃絶や世界平和の実現に向けて長年取り組んできたとして、前広島市長の秋葉忠利さん(80)=廿日市市=が、イスラム教団体による2022年度の「アハマディア・ムスリム平和賞」に選ばれた。20日、広島市役所で記者会見し、「被爆者、市民を代弁する立場で発言してきた」と受賞を喜んだ。

 イスラムの教えを広める国際組織のアハマディア・ムスリム協会(本部・英国)が09年に創設した賞。日本の協会によると、秋葉さんは1999年から市長を12年務め、平和市長会議(現平和首長会議)の会長として加盟都市の増加に尽力した功績などが評価されたという。3月4日に英国で授賞式がある。

 秋葉さんは会見で、ロシアのウクライナ侵攻に言及。「広島が力を発揮し、市民レベルでもっとできることがあると激励されたようだ」と話し、終戦や核兵器不使用に向けた行動に意欲を示した。

 広島の関係者では、やはり核兵器廃絶へ尽力してきたカナダ在住の被爆者サーロー節子さん(91)が16年度に受賞している。(小林可奈)

(2023年2月21日朝刊掲載)

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