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設計案に市民意見反映 図書館移転 広島市が方針

 広島市中央公園(中区)にある市立中央図書館をJR広島駅前の商業施設エールエールA館(南区)に移転する計画で、市は20日、市民向けの説明会を3月に開き、意見を基本設計案に反映させる考えを明らかにした。

 市によると、説明会の会場では、A館8~10階の平面レイアウト図を示し、職員が市民の意見を聞いたり、質問に答えたりする。開催場所や回数は未定。図面は、本年度内に契約する設計の委託業者が作るという。

 市議会が2022年3月に全会一致で可決した「基本・実施設計の各段階で、関係者の意見を広く取り入れる」とした付帯決議に基づく対応。市は意見を反映した基本設計案を23年度に市議会へ報告する。

 また、蔵書を収納する書庫は、従来説明していた8~10階のほか、7階と地下2階の一部も使用する方向で、A館を運営する広島駅南口開発と調整している。各区の図書館などに本を届けるための集配場所については、市議会総括質問で、市民局の阪谷幸春局長が「1階の荷さばき場だけでなく、隣接地も使って十分な広さを確保する」と述べた。(余村泰樹)

(2023年2月21日朝刊掲載)

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