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広島湾で日米初訓練へ 海自・海軍 27日~3月12日の間

 防衛省は21日、海上自衛隊と米海軍の共同訓練を初めて広島湾で実施すると発表した。自衛隊と米軍が九州・沖縄周辺で行っている共同訓練に合わせ、27日から3月12日までの間に艦船が参加する。日米が相互に艦船の動きを確かめ、連携を強める。

 中国四国防衛局によると、海自呉基地(呉市)を母港とする輸送艦おおすみと米海軍のドック型輸送揚陸艦グリーン・ベイが広島湾で実施する。両艦にそれぞれ搭載した日米のホーバークラフト型揚陸艇(LCAC)を発進させて入れ替え、格納する訓練をする。海自と米海軍が約200人ずつ参加する。訓練の日時や場所の詳細は明らかにしていない。

 日米の共同訓練は離島の防衛を目的に九州・沖縄周辺で行われている。15日に補給などのため岩国基地に初めて寄港したグリーン・ベイや、同基地を訪れたことがある米海軍の強襲揚陸艦アメリカなどが共同訓練に参加していることを踏まえ、広島湾での訓練に日米で合意したという。

 同防衛局から共同訓練の連絡を受けた岩国市は21日、安全対策への配慮や自治体・漁協などへの事前の情報提供を国に電話で要請した。(有岡英俊)

(2023年2月22日朝刊掲載)

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