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[広島サミット5・19~21] 27歳以下学生ら50人参加 4月のユースサミット

 非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))と広島大は21日、広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、4月25~27日に共同で開く「広島G7ユースサミット」の詳細を発表した。G7各国の若者に核の非人道性を伝え、廃絶に向けた議論を活性化する。

 参加者は27歳以下の学生を中心に計50人強。25、27日は同大東広島キャンパス(東広島市)、26日は平和記念公園(中区)一帯で、原爆被害の実態や国際情勢を学び、5月の広島サミットへ提言書をまとめる。3月6日まで各国で参加募集し、選考する。参加費は100ドル。渡航費や宿泊代はICANと同大が持つ。

 一部プログラムは広島大生や市民に公開する。この日、中区で記者会見した同大平和センターの川野徳幸センター長は「きのこ雲の下で何が起きたのか、広島がなぜ核なき世界を掲げ続けるのか理解し、広げてもらいたい」と強調。オンライン参加したICANの川崎哲(あきら)国際運営委員は、同時期にG7各国の国会議員を広島に集める企画を進めていると明らかにした。(田中美千子)

(2023年2月22日朝刊掲載)

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