「ゲン」教材削除 撤回求める 広島県被団協など 市教委に申し入れ
23年2月22日
漫画「はだしのゲン」を平和教育の教材から削除する広島市教委の方針で、広島県被団協(佐久間邦彦理事長)や全広島教職員組合(全教広島)など6団体は21日、削除撤回などを市教委に文書で申し入れた。
申し入れ書では「児童の生活実態に合わない」「誤解を与える恐れがある」などを理由とする市教委の説明に対し「納得できない。取り上げ方や場面を変えて対応できる」と主張。平和教育でのゲンの活用や削除方針の説明の場の設定を求めている。
この日、6団体の代表たち10人が市教委を訪れて申し入れ書を提出した。佐久間理事長は「私も被爆者ながらゲンから生き方を学んだ。削除決定は我慢ならない」と強調。市教委指導第一課の高田尚志課長は「ゲンの持つ力を否定するわけでは全くない。子どもたちにどういう環境を準備するか考えたい」と述べた。
22日には、県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)も市教委に削除理由などの説明を求める申し入れをする。(和多正憲)
(2023年2月22日朝刊掲載)
申し入れ書では「児童の生活実態に合わない」「誤解を与える恐れがある」などを理由とする市教委の説明に対し「納得できない。取り上げ方や場面を変えて対応できる」と主張。平和教育でのゲンの活用や削除方針の説明の場の設定を求めている。
この日、6団体の代表たち10人が市教委を訪れて申し入れ書を提出した。佐久間理事長は「私も被爆者ながらゲンから生き方を学んだ。削除決定は我慢ならない」と強調。市教委指導第一課の高田尚志課長は「ゲンの持つ力を否定するわけでは全くない。子どもたちにどういう環境を準備するか考えたい」と述べた。
22日には、県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)も市教委に削除理由などの説明を求める申し入れをする。(和多正憲)
(2023年2月22日朝刊掲載)