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[広島サミット5・19~21] 放置船を強制撤去方針 広島港 県、警備・景観面から

 広島市で5月に開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)の主会場になる南区元宇品町周辺の広島港に放置された船について、広島県は21日、警備の支障にならないよう強制的に撤去する方針を明らかにした。この日の県議会建設委員会で説明した。

 県によると、県警や広島海上保安部と協議し、警備上の必要性や景観の観点から所有者が不明の壊れた船やいかだなどを撤去する。3月末までに約10隻の作業を終える予定。所有者の分かる不法係留の船は県が撤去を指導する。

 県内の放置船は、昨年末時点で県管理の港湾内だけで約6300隻ある。県は各地の漁港などに有料の係留エリアを設けて誘導するなどし、2025年度末までに放置船ゼロを目指す。県港湾振興課は「従来は所有者の分かる船への指導を優先していたが、サミットを前に主会場周辺の沈廃船の撤去を急ぎたい」としている。(永山啓一)

(2023年2月22日朝刊掲載)

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