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ウクライナ和平を訴え 市民団体、中区で集会・デモ

 ロシアによるウクライナ侵攻から24日で1年となるのを前に、早期の終戦や平和の実現を訴える集会とデモ行進が23日、広島市中区であった。市民団体「戦争させない・9条壊すな!ヒロシマ総がかり行動実行委員会」が主催し、約350人が参加した。

 中区の原爆ドーム前で開いた集会で、実行委の共同代表を務める石口俊一弁護士(71)は「多くの市民や子どもが犠牲になり、胸が締め付けられる。声を上げ続けることが大切だ」と強調。スピーチに立った保育士の関田恭子さん(42)は「瞬く間に戦禍が広がり、やりきれなさも感じる。一人一人の声で戦争を止めたい」と力を込めた。

 参加者は「ロシアはウクライナから撤退を」「戦争反対」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げてドーム前を出発。岸田文雄首相(広島1区)の後援会事務所が入るビル前まで約1キロを歩き、政府が昨年末に打ち出した防衛費の倍増や敵基地攻撃能力を保有する方針への反対も訴えた。

 参加した中区の佐藤奈保子さん(76)は「被爆地から戦争反対を訴える意義は大きい。それぞれの思いが一つの大きな力になって届いてほしい」と願っていた。 (石井雄一)

(2023年2月24日朝刊掲載)

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