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国際的な平和活動表彰 ヒロシマ創造基金 奨励賞に3団体

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡谷義則中国新聞社社長)は7日、国境を越えた地道な平和活動を続ける団体や個人に贈る本年度の国際交流奨励賞に、広島市内の3団体を選んだ。3月3日、中国新聞ビル(中区)で開く表彰式で、それぞれに表彰状と奨励金10万円を贈る。

 「グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ」(GLH、中区)「サラーム(パレスチナの女性を支援する会)」(西区)「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」(HIP、中区)。

 GLHは、平和を願う気持ちを育ててもらおうと、2012年から被爆樹木の種や苗を国内外に寄贈。海外では、アフガニスタンやチリ、ロシア、南アフリカなど17カ国でイチョウ、ツバキなどが育っている。

 サラームは、アラビア語で平和を意味する。紛争が続くパレスチナの女性の自立を1995年から支援。女性たちが得意とする刺しゅうを施したポーチやブックカバーなどを日本で販売している。

 84年設立のHIPは、平和記念公園(中区)を訪れる外国人を英語で案内するボランティア団体。原爆・平和関連用語の「和英ヒロシマ事典」、日英対訳「HIPの平和公園ガイド」なども製作、販売している。

 国際交流奨励賞は、広島国際文化財団(山本信子理事長)が98年度に創設。昨年度から同基金が引き継ぎ、公募で受賞者を選んだ。(増田咲子)

(2014年2月8日朝刊掲載)

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