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竹島問題 毅然と対応を 島根知事 記念式典に政務官ら

 日韓が領有権を主張する島根県隠岐の島町の竹島(韓国名・独島(トクト))を巡り、県が条例で「竹島の日」と定める22日、県や県議会が松江市の県民会館で記念式典を開いた。政府代表の中野英幸内閣府政務官や国会議員を含め昨年の2倍の196人が出席。2年ぶりに一般参加の席も設け、領土権の確立に向けて機運を高めた。

 2005年の条例制定翌年から18回目の開催。丸山達也知事は「領土問題は国家間の問題であり、解決には政府レベルでの話し合いが不可欠」と述べ、政府の毅然(きぜん)とした対応と外交交渉を求めた。

 政務官の出席は11年連続で、中野政務官は「竹島はわが国固有の領土。一歩も引くことなく韓国側に立場を伝えて粘り強く対応する」とあいさつした。式典では竹島の研究体制の強化や隠岐の島町への啓発施設の設置などを政府に求める特別決議も承認した。

 式典に先立ち、県議でつくる議員連盟が3年ぶりに交流会も開催。約60人が参加し、意見を交わした。

 県警はこの日、入国制限がない点を踏まえ、他県の応援も受けて過去最大規模の約800人で警戒した。会場周辺では、約25の右翼団体の約50人が街宣車を走らせるなどしたという。(新山創、寺本菜摘)

(2023年2月23日朝刊掲載)

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