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記録映画で知る沖縄戦 「ぬちがふぅ」 広島で22日上映会

 沖縄戦をテーマにしたドキュメンタリー映画「ぬちがふぅ(命果報)―玉砕場からの証言」の上映会が22日午後2時から、広島市中区八丁堀の広島YMCA国際文化ホールである。

 太平洋戦争末期、約20万人が死亡した沖縄戦。米軍が最初に上陸を目指した慶良間諸島では、日本軍が住民に「玉砕」、集団自決を命令し、住民の半分が犠牲となった島もあった。こうした「玉砕」の名の下で強いられた「虐殺」について、生存者約20人の肉声で迫ったドキュメンタリー。タイトルの「ぬちがふぅ」は、沖縄の言葉で「命あらばこそ」という意味。

 韓国・朝鮮人被爆者の実態を訴える「もうひとつのヒロシマ―アリランのうた」(1987年)や、沖縄に連行された朝鮮人軍属と日本軍「慰安婦」を描いた「アリランのうた―オキナワからの証言」(91年)で知られる朴寿南(パク・スナム)監督の最新作。132分。上映に続き約30分、朴監督のトークがある。

 市民グループ「広島・沖縄をむすぶつどい」などでつくる広島上映実行委員会の主催。参加費1200円(前売り千円)、大学生500円、高校生以下と障がい者無料。Tel090(6432)5054(多賀さん)。

(2014年2月10日朝刊掲載)

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