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[広島サミット5・19~21] ジュニア会議に向け交流 オンラインでG7各国出身の高校生23人

「一人一人の意見大切に」

 5月に広島市内である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に3月下旬に市内で開かれる「G7広島サミットジュニア会議」の事前プログラムが25日、オンラインで始まった。国内に住むG7各国出身の高校生23人が参加し、自己紹介などで交流を深めた。(加田智之)

 ジュニア会議は、官民でつくる広島サミット県民会議が主催し、3月27日から4日間の日程で「平和」「持続可能性」「多様性」をテーマに英語で議論する。公募に応じた131人から、県内在住の日本人12人と、6カ国の出身者計12人が選ばれた。事前プログラムでは、本番に向けて議論を深める。

 事前プログラム初日は、欠席者1人を除く参加者が1人ずつ趣味や好きな音楽、ボランティア経験などについて自己紹介した。「議論を通じて自分と違う視点を得られることを楽しみにしている」と抱負を話す人もいた。会議で話し合うテーマについて専門家の講義も聴いた。今後、三つのテーマごとの会合などを計3回開き、グループ討議などを重ねる。

 「多様性」がテーマのグループに入った広島叡智(えいち)学園高(大崎上島町)1年野元純怜(すみれ)セイラさん(16)は「さまざまなアイデンティティーの人たちが集まった。互いを深く知り、一人一人の意見を大切に議論を進めたい」と意気込んでいた。

 同様の会議は、三重県の伊勢志摩サミット(2016年)でもあった。本番では、被爆証言を聞き、議論の内容や解決策などの成果を文書にまとめて公表する。

(2023年2月26日朝刊掲載)

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