×

連載・特集

@ひろしまサミットまで 82日 浄財箱

 国内外から多くの人が訪れる原爆慰霊碑(広島市中区)。碑前の献花台に小銭を投げ入れ、静かに手を合わせる人を見かけます。この台には、寄付金を入れるための約40センチ四方の「浄財箱」が組み込まれています。市が回収して収入にし、被爆体験の継承など平和関連の事業費に充てられるのです。

 毎年8月6日の原爆の日には、市が一回り大きな箱へ交換します。新型コロナウイルス禍で2020、21年度の寄付は1年間で約300万円前後にとどまりましたが、19年度には700万円余りあったそうです。

 市平和推進課の担当者は「小銭を入れた袋はずしりと重い。平和への思いを踏まえ大切に使います」と感謝しています。(川上裕)

(2023年2月26日朝刊掲載)

[広島サミット]

年別アーカイブ