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カープの歩み 創作劇に 広島大付属東雲小 被爆地の思い 記事から学ぶ

 広島大付属東雲小(広島市南区)の4年生87人が15日、校内で広島東洋カープと被爆地の歩みをたどる創作劇「焼け野原に響くプレーボール」を演じる。過去の新聞記事を市内の図書館で調べ、家庭に届く紙面を読んで学習を深め、壁新聞にもまとめた。(有岡英俊)

 劇は25分間で、カープが焼け野原の広島で誕生し、成長する筋書き。市民がたる募金で経営を支える姿などを盛り込んだ。担任の新谷和幸教諭(39)が脚本を書き上げた。

 児童は過去の新聞で当時の熱気や市民の身なりなどを調べ、演技と衣装を工夫した。1月下旬から週2回ペースで練習している。

 昨年4月から、地元の歴史や文化を学ぶ社会科の授業として、題材にカープを取り上げた。新旧の新聞記事や球団職員へのインタビューを通して、児童37人がことし1月にはB5判の壁新聞を1枚ずつ仕上げた。

 石本秀一初代監督を演じる坂本真祥(まさき)君(10)は「カープは被爆した人たちにとって希望だったことが分かった。どんな成績でもカープを応援してきた市民の気持ちを今に伝えたい」と話していた。

(2014年2月11日朝刊掲載)

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