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米軍人の車窃盗 損賠請求支援を 被害者らが文書

 米軍岩国基地(岩国市)の海兵隊員の男が岩国市内で乗用車を盗み、事故を起こしたとされる事件で、被害者の男性(38)と支援する三つの市民団体の代表たちが27日、中国四国防衛局(広島市中区)に被害者の損害賠償請求を支援するよう求める文書を1万899人分の署名と共に提出した。

 男性や支援者たち計9人が中区の広島合同庁舎を訪れ、損賠請求の交渉ができるよう米側へ要請することや、米兵が在日米軍基地内に逃げ込めば日本の警察が強制捜査しにくい特権を廃止するよう訴える文書を防衛局の担当者に手渡した。

 男性によると、その後の非公開の意見交換で、防衛局の木村哲久業務課長から「防衛省として公平かつ適正な損害額を出し、米側に請求する」との返答があったという。

 海兵隊員の男は昨年12月3日に岩国市内で車を盗み、飲酒運転をして事故を起こしたなどとして今月15日、山口地検岩国支部に窃盗や道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告)などの罪で在宅起訴されている。(永山啓一)

(2023年2月28日朝刊掲載)

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