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[広島サミット5・19~21] 県産食材売り込め 県とJA 同日催し 漁協とホテル 魚介料理

認知度アップへ熱視線

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、広島県産の食材を事業者に売り込む動きが広がっている。県とJAグループ広島は28日、PRイベントを中区の市文化交流会館でそれぞれ開催。市内の漁協はホテルと協力し、魚介類を使った料理を3月から提供する。サミットで認知度が高まるとみて、情報発信や消費拡大を図る。(政綱宜規)

 JAのイベントは小売りのバイヤーやメディア関係者たちを招いた。JA全農ひろしま(安佐南区)やJA呉(呉市)などが試食を交え、耕畜連携の資源循環ブランド「3―R(さんあーる)」の菓子や豚肉、トマトやレモン、クワイやバターなどを紹介した。

 スーパーのユアーズekie広島店(南区)の藤井嘉高店長は「海外からの観光客も増えてきた。地元食材の品ぞろえを強化し、商機をつかみたい」と受け止めた。JA広島中央会(中区)の久保井晃浩常務理事は「広島の食材は種類が豊富。サミットを機に県民にも食べてほしい」と力を込めた。

 県のイベントでは計約50の生産者や加工業者が、広島和牛やカキ、ワインを並べた。県内のホテルや飲食店関係者に提供し、商談ブースも設けた。JA側が県に連携を持ちかけ、イベントを同日開催した。

 地元漁業者もPRを強める。広島市内の6漁協でつくる市漁業振興協議会はANAクラウンプラザホテル広島(中区)とシェラトングランドホテル広島(東区)と連携。両ホテルのレストランで3月中、広島湾産のチヌやカキ、サヨリを使った特別メニューを出して認知度の向上を目指す。

(2023年3月1日朝刊掲載)

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