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上関町議選が告示 16日投開票 福島事故後で初

 中国電力が原子力発電所の建設を計画する山口県上関町の町議選(定数10)が11日告示された。原発推進派9人、反対派4人の計13人が立候補を届け出た。内訳は現職8人、元職2人、新人3人。16日に投開票される。

 推進派は現職7人、新人2人。反対派は現職1人、元職2人、新人1人が立候補した。党派別は共産党新人1人を除き、無所属となっている。立候補者数は過去最少。前回から定数2減の10議席で争われる。告示前の議席は推進派9人、反対派3人。

 1982年の上関原発計画浮上から8回目の改選となる。過去7回はいずれも推進派が過半数を占めた。2011年3月の福島第1原発事故以降では初の改選となる。

 推進派は「町の財政は厳しい。原発誘致を進めよう」などとアピール。反対派は「今こそ原発交付金をあてにしないまちづくりを」などと呼び掛けた。高齢者対策にもふれる候補者も目立った。

 10日現在の選挙人名簿登録者数は2994人。(井上龍太郎)

(2014年2月12日朝刊掲載)

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