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「被爆者の思い 母国で伝える」 アイルランド議長、資料館訪問

 アイルランドのパディ・バーク上院議長(59)が11日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学した。

 原爆慰霊碑に花を手向けた後、志賀賢治館長の案内で、被爆直後の市内のパノラマ模型や熱線で表面が溶けた瓦などを5人の同僚議員たちと見て回った。

 広島国際会議場では、13歳の時に学校の校庭で被爆した佐伯区の松本都美子さん(81)から体験談を聴いた。川が死傷者であふれていた状況などに耳を傾け、「被爆者の平和を願う思いを母国で伝えます」と話していた。

 一行は、山崎正昭参院議長の招きで9日に来日。資料館見学前には松井一実市長と懇談した。バーク議長が被爆地訪問を希望したという。(新山京子)

(2014年2月12日朝刊掲載)

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