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「ゲン」削除撤回 市教委に要請書 元教員らの市民団体

 漫画「はだしのゲン」を広島市立小の平和教育プログラムの教材から削除する市教委の方針で、広島県内の元教員らでつくる市民団体「教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしま」が1日、撤回を求める要請書を市教委に提出した。

 要請書では、教材の改訂を検討した有識者会議の議事録に触れ「会議の総意としてゲンを外す合意はどこにもない。市教委が適切な手続きを経ずにゲンを排除した」と訴えている。団体事務局の岸直人さん(69)たち3人が市教委を訪れ、要請書を提出。市教委指導第一課の高田尚志課長は「改訂案に至った経緯を文書回答する。最終的に固めたのは市教委だ」と話した。

 また、県内の元教員や被爆者でつくる別の市民団体がゲン削除の問題点を指摘する催しを4日午後2時から中区の広島弁護士会館で開く。講談師の神田香織さんがゲンの講談を披露。来場者と意見交換する。申し込み不要。一般1500円(障害者、学生、高校生500円)。☎090(6830)6257(岸さん)

(2023年3月2日朝刊掲載)

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