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[広島サミット5・19~21] 被爆者団体と若者 集会 19日中区 意見まとめ首相に提言

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせ、二つの広島県被団協と「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)など9団体は3月19日午後1時から、中区の原爆資料館東館で集会を開く。原爆の惨禍を知る被爆者と将来を担う若者たちが世代を超えて意見を交わし、岸田文雄首相に提言を届ける。

 県被団協の箕牧(みまき)智之理事長や、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長、カクワカの高橋悠太共同代表たち9人が登壇し、各国首脳と被爆者との対話の場の設定や核被害者への援助を訴える。集会での意見は文書にまとめ、岸田首相に渡したいという。

 2日に市役所で9団体の代表たちが記者会見して発表した。箕牧理事長は、政府の反撃能力(敵基地攻撃能力)保有やロシアのウクライナ侵攻に触れ「被爆者の思いとは相いれない。原点に戻って再スタートするサミットを」と強調。高橋共同代表は「立場や世代を超え、核兵器廃絶に向き合う突破口にしたい」と話した。

 入場無料。申し込み不要で先着300人。問い合わせはNPO法人ANT(アント)―Hiroshima☎082(502)6304。(宮野史康)

(2023年3月3日朝刊掲載)

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