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@ひろしまサミットまで 77日 キューバの「英雄」

 広島市中区の平和記念公園を訪れた著名人の中にはキューバの「英雄」たちもいます。1959年1月に親米軍事独裁政権を倒し革命を成したチェ・ゲバラ氏は同年7月、盟友カストロ首相の特使として来日。自ら予定を変更して電撃的に広島へやって来ました。原爆資料館を見て「これほど残虐な目に遭わされて腹が立たないのか」と案内役の広島県職員に尋ねたそうです。

 カストロ氏にとっても被爆地訪問は念願でした。キューバ危機(62年)で核戦争の瀬戸際に立たされた経験があるだけに特別な思いがあったのでしょう。今からちょうど20年前の3月3日、広島の地を踏み、原爆資料館を訪問。人類はヒロシマに学ばねば―と訴えました。(森田裕美)

(2023年3月3日朝刊掲載)

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