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復興支援 取り組み紹介 廿日市で広島県内高校生らシンポ

 東日本大震災で復興支援ボランティアに取り組む広島県内の高校、大学計5校の生徒や学生が、活動の様子を発表するシンポジウムが12日、廿日市市下平良の文化ホールさくらぴあであった。高校生たち約760人が支援活動への理解を深めた。

 県教委と五日市高が初めて企画し、同校や誠之館高、油木高、広島女学院大、広島大が発表した。宮城県沿岸部の仮設住宅の訪問やマツダスタジアムでの募金活動、イチゴ生産農家に授粉用ミツバチを贈る交流など各校の活動事例を紹介した。

 続くパネル討論には5校の生徒や学生が登壇。広島大3年寺本芳瑛(よしあき)さん(21)は「ボランティアを受ける住民にとって『いいこと』とは何かを考えるようになった」と振り返った。現地とのつながりを持ち続けることの大切さや、活動資金確保の難しさの指摘もあった。

 発表を聞いた廿日市西高1年山本健太さん(16)=同市=は「積極性が伝わった。現地に出向く活動をしてみたい」と気持ちを高めていた。(桑原正敏)

(2014年2月13日朝刊掲載)

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