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放射線研究などで広島大と協定 ベラルーシ大使、市役所訪問

 ベラルーシのセルゲイ・ラフマノフ駐日大使が12日、広島市役所に松井一実市長を訪ねた。ベラルーシの国立研究機関と広島大が放射線研究などの分野で学術協定を結ぶことをきっかけに、市民レベルの交流を進めることで一致した。

 チェルノブイリ原発事故で被曝(ひばく)した人の治療や研究に当たる国立放射線医学人間環境学研究所(ゴメリ市)と、広島大原爆放射線医科学研究所(南区)は13日に協定を結ぶ。共同研究や研究者の相互派遣の成果を、福島第1原発事故の被災者支援に生かす。

 ラフマノフ大使は「放射線の被害から人々をどう守るか。現場レベルの連携を続けることが世界に貢献する」と強調。松井市長は「文化や経済を通じ、平和への思いも共有したい」と述べ、平和首長会議への加盟都市拡大に協力を求めた。(加納亜弥)

(2014年2月13日朝刊掲載)

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