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「広島は平和の首都」 ジョージア大使 慰霊碑に献花

 旧ソ連領の一部だったジョージア(グルジア)のティムラズ・レジャバ駐日大使が7日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。争いの続いた自国の歴史を振り返り、市の芳名録に「広島市は平和の首都」と記した。

 レジャバ氏は原爆資料館を見学後、慰霊碑に献花。頭を深く下げ、犠牲者を悼んだ。報道各社の取材では、ロシアのウクライナ侵攻に触れ「核兵器を使うことが過ちだと、ここに来れば誰もが分かる。一刻も早い停戦実現が願いだ」と話した。

 ジョージアは1991年に旧ソ連から独立後、2008年にロシアの侵攻を受けた。レジャバ氏は、市役所での松井一実市長との面会で、自国の歴史を踏まえ「平和の価値を認識している」と強調。芳名録に記帳した。この日は広島県庁も訪れ、湯崎英彦知事と会談した。(宮野史康、石井千枝里)

(2023年3月8日朝刊掲載)

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