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中電、来春採用40人減 原発停止で収益落ち込む

 中国電力は13日、2015年春の新卒採用の予定数を、前年より40人減らし140人とすると発表した。島根原発(松江市)の全面停止で燃料費が膨らむなどして収益の落ち込みが続いており、2年続けて大幅に絞り込む。150人割れは6年ぶり。(山本洋子)

 技術、事務系とも、14年春の当初予定数よりそれぞれ20人少ない110人、30人を計画する。内訳は、大卒・大学院修了者が18人減の72人、高専卒が5人減の25人、高卒が17人減の43人を予定している。

 11~13年春は220人前後を採用したものの、14年春の内定者数は4年ぶりの200人割れとなる183人に抑えた。今期はコスト削減などを進め、最終赤字は150億円と前年より改善させる予定だが、中電は「経営環境は依然厳しく、一層の業務の効率化を図る」としている。

 一方、13年度は早期退職を促す特別措置に応じた約100人を含む約370人が退職予定。3月末の従業員数は約9700人となる見込みで前年から100人余り減る。退職者数は14年度が約250人、その後もしばらく300人規模と高水準で推移する見込み。中電は「技術継承のため、一定の人数の確保に努めたい」としている。

(2014年2月14日朝刊掲載)

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