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大岩孝平さん死去 「東友会」前代表理事 90歳

 広島で被爆し、東京都の被爆者団体「東友会」代表理事を務めた大岩孝平(おおいわ・こうへい)さんが7日、肝硬変のため都内の病院で死去した。90歳。広島市南区出身。自宅は東京都三鷹市。葬儀は親族で執り行う予定。

 旧制広島一中(現国泰寺高)1年だった13歳の時、爆心地から約2・2キロの段原中町(現南区)にあった自宅で被爆した。就職後に移り住んだ東京で被爆者運動に携わり、2015~19年に東友会代表理事を務めたほか、日本被団協の代表理事なども歴任した。

 原爆症認定基準の抜本的な見直しを厚生労働省に繰り返し訴えた。05年には核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて渡米し、自身の被爆体験を語った。

(2023年3月9日朝刊掲載)

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