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[広島サミット5・19~21] 平和を願う広島の酒 記念ラベル 蔵元32社、寄付も

 広島県酒造組合(広島市中区)は、5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせて「酒どころ広島」をアピールしようと、共通の記念ラベルを作った。加盟する蔵元に販売し、核兵器廃絶に取り組む県主導の官民組織「へいわ創造機構ひろしま(HOPe)」に売り上げの一部を寄付する。

 記念ラベルには広島サミットのロゴマークと「ひろしまの酒で乾杯!」の文字を入れ、平和への願いを込めて折り鶴の絵で囲んだ。賀茂鶴酒造(東広島市)や酔心山根本店(三原市)など32社が取り組みに賛同。各社は720ミリリットルの自社商品の瓶に貼り、今月下旬から順次売り出す。

 県酒造組合は1枚につき10円をHOPeに寄付する。約2万本の日本酒が対象になる見通しという。上岡徳泰主事は「広島の酒は個性豊かで品質のいいものばかり。海外に販路を広げるきっかけになれば」と期待。被爆地で開かれるG7サミットに向けて「広島は平和を発信する使命がある。酒造業界としても核兵器のない世界の実現に協力していく」と話した。(政綱宜規)

(2023年3月10日朝刊掲載)

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