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今井政之さん 500人別れ 京都で葬儀 湯崎知事「広島の宝」

 竹原市で窯を構えて陶芸界の第一線を歩み続け、6日に92歳で亡くなった文化勲章受章者の今井政之さんの葬儀・告別式が9日、京都市南区の葬儀場で営まれた。芸術界や広島県の関係者たち約500人が最後の別れを告げた。

 三次市出身で文化勲章受章の人形作家奥田小由女さん、竹原市の今栄敏彦市長、伊吹文明元衆院議長たちが参列した。広島県の湯崎英彦知事は弔辞で「まさしく広島の宝。海外で陶芸を指導するなど、国内外を問わず活躍された」と名誉県民でもあった今井さんをたたえた。「平和があってこその芸術との強い信念があった。県民にとって誇りの存在」と述べ、平和を希求する姿勢を振り返った。

 京都市在住の今井さんをしのぶ声は、地元の首長からも。門川大作同市長は弔辞で、「芸術のまち」京都の文化向上に対する長年の貢献に惜しみない感謝を述べた。(白石誠)

(2023年3月10日朝刊掲載)

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