×

ニュース

[広島サミット5・19~21] テロ対策 国交省が飛行制限 5月18~22日

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)での航空機テロ対策として、国土交通省は9日、主会場のグランドプリンスホテル広島(南区)を中心に半径46・3キロの飛行を制限すると発表した。5月18~22日の5日間。定期便は対象外で、運休中を含めて国内外の11路線を持つ広島空港(三原市)などの発着に影響はないという。

 制限区域の範囲は2016年のG7伊勢志摩サミット(三重県)などの実績を踏まえて決めた。この5日間は飛行中の旅客機の操縦士と副操縦士が離席しないことや、ハイジャックなどの緊急時に操縦室のドアを開けないといった通常の安全対策の徹底も要請する。

 区域内にある空港は会場から約40キロの広島と、約30キロの岩国(岩国市)の2カ所。区域に近い出雲(出雲市)山口宇部(宇部市)松山(松山市)を含む5空港を利用する航空会社には、安全対策を国交省に報告するよう求める。

 国交省はこの日、定期便に加えて警察や消防、許可を受けた報道機関のヘリコプターも飛行できると説明した。(口元惇矢)

(2023年3月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ