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@ひろしまサミットまで 68日 相生橋

 平和記念公園(広島市中区)の北側の本川と元安川が分かれる地点に架かる相生橋。特徴的なT字形で原爆投下の目標になったといわれています。

 戦前の一時期は現在の同公園北端と両岸をつなぐ木橋を含めたH字形でした。絵はがき=益田崇教さん提供=で確認できます。木橋は地元有志が1878年に架け、当初は有料で「銭取り橋」と呼ばれました。

 原爆で橋桁が変形し、歩道の一部が浮き上がる被害を受けながら、復旧して戦後も長らく使われました。変形した橋桁の一部は原爆資料館(中区)で展示されています。現在の橋は1983年完成。親柱の上にのる丸い御影石は、人類の輪や世界平和をイメージしています。(余村泰樹)

(2023年3月12日朝刊掲載)

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