×

ニュース

既存部隊施設が海側1キロ先に完成 米海兵隊岩国基地

 米軍再編の関連工事が進む岩国市の米海兵隊岩国基地で、既存部隊の新しい施設がほぼ完成し、14日、報道陣に公開された。海側へ約1キロ移動し、民間住宅地側から離れた。

 航空機の格納庫3棟や整備場、消防署など75棟と、駐機場、燃料タンク、洗機場など5施設。海兵第12飛行大隊、海兵第12航空補給中隊が使用する。

 施設移動は、2017年ごろに米海軍厚木基地(神奈川県)から移転するとされる空母艦載機部隊の施設用地などの確保が理由。岩国基地米軍再編事業計画部のブライアン・ワトワ氏は「(既存部隊については)住民への騒音の低減が期待できる」とアピールした。

 同基地では艦載機部隊の受け入れ準備工事と並行し、6~9月に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から移転するKC130空中給油機15機の受け入れに向けた施設整備も進んでいる。基地報道部によると、基地面積約790ヘクタールのうち、約8割で工事が進んでいるという。(大村隆)

(2014年2月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ