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竹島問題の解説本発売 島根県の研究会

 日韓両国が領有権を主張する島根県の竹島(韓国名・独島(トクト))について、県が設けた有識者組織の竹島問題研究会が、問題の背景や日本の主張を解説した本「竹島問題100問100答」を製作し14日、全国発売された。

 竹島の基礎知識を説く「私たちの島・竹島」、竹島の歴史を探る「江戸時代の竹島」など9部構成。研究会委員の大学教授たち18人が102の疑問点を設定し、それぞれに答える形で執筆した。

 「韓国の主張に反論する」では、韓国側の主張を紹介したうえで、その根拠の不確かさを指摘した。昭和初期の竹島でのアシカ猟の様子を収めた巻頭写真や、関連年表も載せた。

 研究会が12年10月に出版を決定。県が定める2月22日の竹島の日までの刊行を目指していた。研究会座長で拓殖大の下條正男教授は「問題解決に向け、最も重要な歴史的事実を多角的に紹介した。読者の正確な理解につながってほしい」としている。A5判、240ページで880円。出版はワックTel03(5226)7622。

(2014年2月15日朝刊掲載)

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